新潟の新しい未来を考える会
新潟の新しい未来を考える会主催の映画「日本と再生、光と風のギガワット作戦」上映会が7月16日午後1時から新潟市の万代シルバーホテルで開かれました。柏崎刈羽原発の再稼働問題が争点の一つだった昨秋の県知事選をきっかけに発足した「新潟の新しい未来を考える会」(片桐奈保美会長)は原発問題だけでなく米山隆一知事の公約に謳われた様々な課題を知事とひざを交えて共に考えるゆるやかな場として発足しました。現在約580人の会員が結集しています。
今回の上映会が事実上初の学習会で、活動のスタートとなりました。当日は連休で悪天候にもかかわらず約150人の会員らが参加、トークセッション、上映会、懇親会と長時間続いたイベントに多くの会員、市民が参加、大きな盛り上がりをみせました。
上映会では、まず片桐会長が「この映画には原発反対だけでなく、次なるエネルギーをどうするか、その答が明確に示されている。この宝物をみんなに知ってほしいと企画しました」などと挨拶、懇親会での挨拶では「会の呼びかけ人は全国にいます。今後もセミナーなどを開催していきたい」と抱負を話しました。
その後、上映会に招かれた映画監督・河合弘之さん、企画・監修の飯田哲也さんが新潟国際情報大学の佐々木寛さんのリードでトークセッションを行いました。河合さんは弁護士の経験談を交えながら「原発事故は日本を滅ぼす。映画では原発の代わりのエネルギーをどうするか、世界の流れはどうなっているかを描いた。論点の39が詰まっています」と解説、「新潟には事故を起こさせないだけでなく自然エネルギー運動の風を巻き起こす責任がある。全国が注目している」と期待を語りました。飯田さんは「世界は自然エネルギーの時代になっているが、日本はいまだに古い発想に囚われている」と多くの国の例を紹介しました。
また、映画上映後には懇親会が開かれ、中越沖地震10周年のイベントで参加できなかった米山隆一知事が会場に駆けつけました。知事は「県としても再生エネルギーを全力で進めたいと思っている。ただ、今困っているのは電力会社の系統接続問題で、再生エネルギーとつくっても繋げないのでは発展しようがない。国に働きかけたい」などと挨拶、「新潟の新しい未来を考える会は一緒に考えてくれるとうかがっている。エネルギー、原発はもちろん教育、介護問題なども皆様と力を合わせていきた」などと述べました。